ちわ!!
ソウルには日本統治時代に建てられた建造物が今も残っています。
何気なく歩いていた場所に建造物が残されいて、今も活用されている事をあらためて知ることができました。
どれも老朽化してるので、いつ取り壊しになるかわからないので、見学してみました。
文化駅ソウル284(旧ソウル駅)
韓国旅行に行ったときは、必ず訪れるソウル駅。
ロッテマートやアウトレットがあり、地方へ行ったり、空港へ行くときに利用するターミナル駅です。私たちが利用しているソウル駅は近代的な建物です。
現在のソウル駅の横にあるのが文化駅ソウル284となります。
地上2階、地下1階のルネッサンス式の建造物で、昔は満州方面の国際列車が走っていて、朝鮮半島の輸送において中心的な駅でした。
東京帝国大学教授・塚本靖氏の設計で1925年に完成し、2003年に新ソウル駅が完成するまで利用されていました。
2009年から改修工事をし、現在は「文化駅ソウル284」として芸術文化交流施設として、生まれ変わりました。
中央入り口から入ってみると、中央ホール天井にステンドグラスがありました。こちらは、女性が輪になって行う韓国の伝統踊り「カルガンスルレ」をモチーフにしているそうです。
本当はこの建造物にある当時の待合室、貴賓室、大食堂などを写真に収めたかったのですが、現在は交流施設となっていて、私が訪れた日は宇宙関連のイベントが行われていたため、構内は薄暗く写真が撮れませんでした。
リベンジします!!
ソウル市立美術館
徳寿宮の近くにある「ソウル市立美術館」です。
この建物は1928年に建てられた京城裁判所で、1955年に別の場所に移転するまで使用されていました。移転した後、ソウル市が建物を引き取り、美術館として使用するために工事を行ったが、構造的に不適合部分があり、正面の壁面だけを保存し、残りは新しく立て直したそうです。
よって、現在残っているのは正面の壁だけです。
ソウル図書館
日本人にも人気のエリアの市庁駅にある「ソウル図書館」
1926年に京城府庁舎として建てられ、1945年以降はソウル市庁舎として使われていましたが、新庁舎が建てられることとなり、リニューアル工事をし、2012年にソウル図書館となりました。
入り口から重厚感があって、入って大丈夫なのか…と挙動不審になります。
↓受付だったのかな?
階段も当時のままです。
証明もレトロ
イルミン美術館
光化門駅すぐにある、「イルミン美術館」
1926年に建てられ、新聞社の東亜日報の建物として使用していました。その後、東亜日報は新社屋を建設し、移転しました。
入口には「東亜日報」と今も残されていますね。
韓国電力公社(旧京城電気本社)
明洞のロッテ百貨店の向かいにある「韓国電力公社」
1928年に建てられ、ソウルで初めてエレベーターが設置され、登録文化財第1号に指定されています。
明洞芸術劇場
屋台が並び、観光客で賑わうエリアにある「明洞芸術劇場」
ルネッサンス様式の建物で、1936年に玉田橘治氏の設計で、映画館や劇場として建てられました。
1959年から1973年までは国立中央劇場として使用されましたが、現在はオフィスビルとなってます。
韓国銀行貨幣金融博物館(旧朝鮮銀行)
東京駅や日本銀行本店の設計をした建築家・辰野金吾氏が1912年に朝鮮銀行として建てられました。
1945年以降は韓国銀行の本館として使用、その後修復し、2001年に韓国銀行貨幣金融博物館となりました。
韓国銀行別館(旧東京火災保険株式会社京城支店)
韓国銀行貨幣金融博物館の隣には、韓国銀行別館があります。1933年に建てられました。設計は銀座和光、横浜ホテルニューグランドを設計した渡辺仁氏です。
旧朝鮮貯蓄銀行本店
韓国銀行貨幣金融博物館の向かいにある建物は「旧朝鮮貯蓄銀行本店」がありました。
1935年に建てられ、その後第一銀行本店、2005年にスタンダードチャータード銀行明洞支店となりましたが、現在は看板もないので建造物として保存しているだけでしょうか…
新世界百貨店(三越百貨店京城支店)
現在は新館の方が広いので、そちらが有名かもしれませんが、本館の入口は三越っぽい雰囲気です。
1930年に、三越百貨店京城支店として建てられ、1948年の大韓民国建国後、米軍の購買部となり、その後東和デパート、そして1969年に新世界百貨店になりました。
室内には階段があり、こちらも三越百貨店のような雰囲気ですね。
この新世界百貨店本館の建物自体が歴史的な建造物なんですが、2024年から外壁全てに大型スクリーンが設置されました。
今まではホリデーシーズンのみに映像が流れていました。私も毎年楽しみにしていたイベントです。
ですが、これからは毎日広告や宣伝が流れるようになったので、ちょっと残念です。
3Dで制作された映像は素晴らしく、夜でも明るくなりますし、新たな観光スポットになりますね。
まとめ
今まで気にしていなかったけど、意外にもたくさんあって、どの建造物も今も立派に建っています。
常に新しい建物やスポットが生まれるソウルですが、このように歴史的な建造物を保存し、今も有効に利用していますので、興味のある方は周ってみるのも面白いと思いますよ。
ソウル駅はまたリベンジしに行ってきます。