気になること

ベラルーシ選手 帰国は危険で亡命決断 ベラルーシってどんな国?

東京オリンピック参加のために来日したものの、強制帰国を拒否をして隣国ポーランドに亡命を決断したクリスティナ・ティマノフスカヤ選手。

オリンピックの最中に起きた亡命騒動。「亡命」って日本人には馴染みがなくいまいち理解していないことも多々あるかと思います。

今、ベラルーシという国では何が起こっているのか

クリスティナ選手にどのようなことが起こっていたのか…、調べてみました。

亡命ってどういうこと?

辞典で調べた結果

①戸籍を抜けて逃亡すること。また、その人。
②宗教、思想、政治的意見の相違により、自国で迫害を受けた場合、または、受ける危険がある場合それを避けて他国にのがれること。

ベラルーシ選手の亡命するに至った経緯は?

陸上選手のクリスティナ選手は起用法を巡ってコーチ陣と対立しコーチらに強制帰国を命じられた。

強制帰国のために車で空港に向かう途中に、祖母から電話で「帰国してはいけない」と言われたことを明かした。

地元での報道を見た祖母は、何か良くないことが起きるのではないか心配と感じたそうです。そして、羽田空港に到着後に警察に助けを求めるメッセージを見せたそうです。

その後は日本のニュースでも報道がありましたが、ポーランドに亡命をしました。

ベラルーシとはどんな国なの?

ベラルーシは西ヨーロッパとロシアを結ぶ東西の街道と、バルト海と黒海を繋ぐ水運が交わる交通の要衛に位置することから、歴史の中で様々な勢力の支配下に入ることとなりました。

そのたびに政治的境界線が何度も引き直され、支配的文化が何度も変わってきた国です。

現在の大統領はアレクサンドル・ルカシェンコという人物です。

2001年、2006年、2010年、2015年の選挙で勝ち、権力の座にい続けています。ソ連崩壊後、経済的混乱が続く中、ルカシェンコ政権は社会主義型の経済や社会保障を維持したので、国民からの支持を獲得しました。

1994年に就任してから大統領は憲法を改正して多選を続け、27年間の長期政権を築いています。その強引な政治で「欧州最後の独裁者」と呼ばれています。

反体制派に対して厳しい弾圧もあり、ルカシェンコ大統領と選挙を戦った候補者はルカシェンコ政権の過酷な拷問の実態を暴露。

獄中では拘束された人々に対して暴行は日常茶飯事だったと語った。

クリスティナ選手はなぜ帰国を恐れた?

クリスティナ選手は過去に政府への批判的な発言が問題視されていました。そのため、帰国すれば拷問に合うのではという身の危険を感じて亡命に至ったとみられます。

実は、6月にベラルーシ政府は反体制派ジャーナリストの人物が搭乗した旅客機を緊急着陸させたうえで拘束した事件が発生したのです。

反体制派の拘束のために権力を使う独裁者ということです。

まとめ

オリンピックの開会式でたくさんの選手が入場してきました。

初めて聞く国名や難民選手団という名前で入場もありました。今回はベラルーシという国はどういう国なんだと調べるきっかけとなりました。

クリスティナ選手はポーランドに亡命できて本当に良かったですね。