駐在ベルギー大使の妻が2021年4月に
ソウル市内の衣料品店で
店員を平手打ちしたのにも関わらず、
警察は妻が外交特権を行使し
刑事訴追を免れたことをあきらかにしました。
レスクイエ駐韓大使はインスタグラムに
投稿した動画を通し
「店での扱いに腹を立てる理由は
あったかもしれないが
身体的暴力を振るう行為は
断じて容認できない」と発表しました。
一方で、妻は外交特権を行使したと警察は発表。
ネット上で防犯カメラの映像が拡散し、
妻が衣料品店の店員2人と
言い争う場面が映っていたそうです。
ここで、「外交特権」とは何なのでしょうか?
調べてみました。
ベルギー大使の妻は中国出身 衣料品店での出来事
ベルギー大使の妻なので、
てっきりベルギー人かと思いましたが
中国出身の方でした。
大使が中国に赴任中に知り合い
結婚したそうです。
2021年4月にソウル市内の衣料品店で
靴を履いたままズボンを試着し
試着後に店を出たところ、
店員が後を追いかけて
着ている服について尋ねてもめたそうです。
着ている服の支払いが
済んでいないのではないかと確認。
元々、そのお店の服だったということで、
万引きを疑われたので言い争いになり
仲裁に入った別の店員の体を押し
顔を平手打ちしたそうです。
その後、妻は訴追を逃れるために
外交特権を主張する意向と
ソウルの警察が明らかにした。
今回の内容はベルギー大使の妻の普通では
考えられない行動もありますが
万引きを疑われたことによる怒りもあります。
だからといって、暴力はいけません。
その、許されない暴力をしたことで
外交特権を行使したことが
更に韓国内で物議になっています。
他国の外交官が外交特権を理由に駐禁を支払わなかったということが
日本でもありました。
外交特権とは?
外交官には特別な権利が与えられています。
これは、外交官の生活の安全や
仕事上の権利を守るために
与えられている権利です。
外交官は国の代表として
外交の仕事にあたるため
世界中の国に赴任することになります。
その仕事は国にとって
大変意義のあるものなので、
いろいろな理由でスムーズに
進まなくなってしまうと大変です。
そのために、赴任先で
身体的・社会的に不利益がないように
無用なトラブルに巻き込まれることなく
安全に職務に当たることが
出来るようにという目的から
様々な特権が与えられています。
外交特権の内容
・身体の不可侵とは
警察に逮捕されたり留置所に
入れられることを強制させられない権利。
そのため、路駐したり交通事故を
起こしたりしても
逮捕はされないということです。
・裁判権免除とは
刑事裁判権は絶対免除の対象です。
また、公務の範囲内で民事・行政裁判権も
免除されるそうです。
免除は出国時まで存続されますので、
国外に出国してしまえば
受入国はどうしようもないので、
もう裁判はされないことに
なってしまいます。
特権免除の根拠は上記で書きましたが
その他に、世界には独裁国家や
価値観や法体系の
全く異なる国家もたくさん存在します。
もし、特権がなかったとすると
自分たちにとって都合の悪い相手国の外交官を
逮捕・拘束してしまったり
死刑が行われてしまいます。
そのために外交官や領事館については
ルールを設けているそうでう。
まとめ
外交特権を調べてみたら、
法律などとても難しかったのでいろいろ省略。
今回の韓国での出来事に関しては
いかなる場合でも暴力はダメですので、
外交特権を行使して
何もなかったことにした…
ということですね。
その後は平手打ちを受けた店員に
謝罪をしたいと申し出ていますので、
自分のしたことは反省を
していることなんでしょう。
ですが理由はわかるけど、
叩かれた人は腑に落ちないですよね
